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リアルなヨガ・ティーチャー育成プロジェクトTrue Arts Yoga 金子真矢のブログ ◆ワークショップ、イベントの詳細はカテゴリからどうぞ◆


by mayayoga

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国境のない生き方

『テルマエロマエ』のヤマザキマリさんの本が大好きです。

漫画だけでなくエッセイも秀逸で、何度も読み返しては頷いたり考えさせられたり。

この方のセンスと教養、ユーモアのセンス、そして作品から漂ってくる「自由の風」みたいなものが私はとても好きです。


自由って、放任とは違うものです。何してもいいというわけではないのですよね。自由であるためには自ら考え、決め、行動する力や審美眼が求められるし、自由には責任と孤独がつきもの。


私自身もかなり破天荒な親に育てられたと自負しているけれども、世間の常識やルールにとらわれず、自分で決める自由と厳しさを教えてくれたこと、「勉強しろ」と言わない代わりに本をふんだんに与えて育ててくれたことには感謝しかない。


本に出てくる異国の地や食べ物。それらを想像しながら、実際に行ってみたい・見てみたいと強く思ったのは自然な流れだったかもしれない。

童話の中に入り込んではすっかりヨーロッパの古城のお姫様気分。サバンナでは動物たちと野山を駆け巡り、見たこともないクリスマスのご馳走に心躍らせるような子供だった。

もう少し大きくなると、海外ドラマの「ビバリーヒルズ高校白書」や「フレンズ」の世界にすっかり憧れてしまい、早く日本を飛び出したい!とそわそわしていた。

広い世界に出ていくためには英語ができた方がいいと思い、サッパリ意味が分からなくてもNHKラジオの語学放送やFEN(在日米軍向けラジオ放送)を聞いていた。


小学校高学年ともなれば早く中学生になりたくて仕方がなかった。そうすれば念願の英語の授業が始まるから。そのウキウキ感は、意気揚々と中学校に通い出して半年足らずで挫かれる。

何より楽しみにしていた英語のクラスはお決まりの ディス・イズ・アン・ナポー This is an apple や、アイ・アム・ア・ガール から始まるし(それ言ってどーすんの?見りゃ分かるっつーの。笑)、おばあちゃん先生の「ホワーイ Why」や「ホワット What」という間の抜けた、到底通じるとは思えないド下手くそな発音に延々と付き合わされる。そんなありさまだった。

何よりJet Programで来日した外国人講師が初めてクラスに来てくれた時、そのおばあちゃん先生との会話が全く成り立たず、教室に冷たい空気が流れるのを居た堪れない気持ちで眺めるしかなかった時、「あ、こりゃダメだ」と思った。当時の公立中学なんて、いずこもそんなもんだったであろう。コミュニケーションのための英語じゃなくて受験のための英語だったのだから仕方がない。

「どうしても英語が喋れるようになりたいの!学校じゃだめだ。英会話習いたい」と必死に母に訴えてみたものの、却下。
中学生から行ける夏休みの短期留学プログラム(留学とは名ばかりの、お金だけかかる民間主催の研修旅行ね)のパンフレットを持って行っても当然却下。うちにそんな余裕はない。
しまいには海外にペンパル(文通友達)作りたいからお金ちょうだい!と言ってみたものの、それもダメ。
母には「あなたがやりたいことはよく分かったけれども、それをやってどうするの?」と言われた。
(当時、少女向け漫画の「なかよし」や「りぼん」の裏にペンパル斡旋会社の広告があったことを覚えている人は私と同世代であろう。「日ペンの美子ちゃん」もかなりの頻度だったけれども。笑)

そんな状況に光を灯してくれたのは、次年度の中2か中3で新しく赴任してきた男性の英語教師だった。先生はこれまでの慣例を打ち破って、英語の授業を全て視聴覚教室で行い、テープを使って繰り返しリスニングと発音の練習をさせてくれた。毎週先生と1対1で、教科書の中の一文を覚えて言わされるという課題つき。さすがにまだ英語で自己紹介するとか、ある一定の話題について話すとか高度なことはできないレベルでの試行錯誤だったことだろうけれども、それでもきっと先生なりに、文科省の指導要領をこなしつつ、いかに「コミュニケーションとしての英語」に慣れるかということに心を砕いて下さったのだと思う。田口先生、あなたは私のことなど覚えていないでしょうが、私が英語を好きでいられたのは先生のおかげです。

英語の話に偏ってしまったけれど、まだこの時の私にとって、なんだかんだ言っても外国とはアメリカをはじめとする欧米先進諸国であり、外国語と言えば英語でしかなかった。両親がそれに気づいていたかどうかは分からないけれど、あまりにも短絡的に猛進的に「英語が喋れれば!とりあえず海外に行けば何とかなる!」と夢しか見ていなかった私に、そもそも英語が身についたあとに何をしたいのか、海外に飛び出して何をしたいのか。語学力をどう生かすのか考えさせるため、まず足元を固めるように諭したのかもしれない。世界は広く、多様な価値観に溢れている。そこに飛び出して何かしたいと思うのであれば、まず自分のことや自国のことが分からなければ話にならない。

文系科目以外は成績が悪かった。というか早々に切り捨てた。算数は小学生の頃から嫌いで、「公式に当てはめて解く」というのが特に納得行かなかった。自分が納得していないのになぜ「とりあえずこの通りにはめてみて。そしたら答えが導き出せるから」という流れに乗らないといけないのか、理屈を知りたかった。そして、それが実生活のどんな場面でどう役立つのか、子供にも分かるように説明して欲しかった。嫌な子供ですね。笑

理系の科目は何をやったのかすら覚えていない。担任教師との面談で「これは私の人生に必要とは思えないからいいです」と言い放った。「英語は頑張りますし、歴史や社会は好きです。学ぶことの必要性も理解できます。国語は本をたくさん読みます」とも。

英語のように、数学を好きになれるような先生に習えたらまた違ったかもしれない。また、物理や科学も試験のための勉強ではなく、知的好奇心を刺激されるような機会があれば興味を持ったかも知れない。

私も当時の自分の親とちょうど同じぐらいの歳になった訳ですが、
もし子供がいて「とりあえずアメリカに行きたい」と言い出したらおそらく反対するだろう。もう少し大人になって、その時にまだ行きたいのであれば自分の力で行きなさいと言うかもしれない。
一方で、ヤマザキマリさんのお母さんのように「行きたいか・行きたくないか、できるか・できないか」もまだいまいち分からない14歳の子供を、ポンと一人で欧州に送り込む、その勇気と直感はすごいと思う。

何にせよ、世界が広がるのは素晴らしいことだし、広い視野や物の見方って日本にいても養えること。「グローバルな視点」とか「グローバルスタンダード」ってつい、海外に出ること前提で語られたり、とかく欧米の物差しが基準になっていたりするけど、日本も立派な世界の一員だし、自国の豊かな文化に目を向けることで教わることがたくさんある。「グローバルな視野」というのは外国かぶれになることでも、外国語に秀でることでもなく、人種や宗教の枠を超えた普遍的なものの見方ができること。そのセンスやバランス感覚を持っていれば、世界中どこへ行っても大丈夫だと思う。
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by mayayoga | 2019-04-20 15:06 | Trackback | Comments(0)
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