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リアルなヨガ・ティーチャー育成プロジェクトTrue Arts Yoga 金子真矢のブログ ◆ワークショップ、イベントの詳細はカテゴリからどうぞ◆


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TUNISIAへの想い

Tunisia
2002年から2005年まで協力隊で派遣された私の “アナザースカイ” 20代の柔軟な時期に多くの貴重な経験を与え、考えさせ、一回りも二回りも成長させてくれた国。
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日本で滅多に名前の出ることのない北アフリカの小国が連日ニュースを騒がせている。首都Tunisのバルドー博物館でのテロリストによる襲撃事件。
ご家族との楽しい旅行の最中、たまたま居合わせて被害に遭われた被害者の方やご遺族の心中を思うとやり切れない。どれだけ恐ろしかったことだろう。その国に一時期でも暮した者としては心からお悔やみを申し上げたい。

チュニジアは観光で成り立っている国だ。主にヨーロッパ各地から大型ツアー客がやってくる。主な観光名所には一年を通して観光バスが行き来し、私の暮らした地中海沿いの街モナスティールにもツアー客専用の飛行場や、街外れにZone Touristiqueという旅行者専用の大型ホテル密集地があったほど。
チュニス近郊のカルタゴ遺跡やメディナと呼ばれる旧市街同様、あのバルドー博物館もそんなツアー客定番の観光地だった。私も日本から母が来た時に一度訪れたことがある。
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アラブだけれども日本人の想像する生粋のアラブとも少し違い、アフリカでもない。
チュニジア人たちは自分たちのアイデンティティーをマグレブ(北アフリカの民族)またはメディトレニアン(地中海の民族)と表現することがある。独特の文化を築いてきた国。日本にはなじみのない国だから、メディアではアラブ・イスラム諸国の一国という取り上げ方しかされない。せいぜい「アラブ諸国の中では比較的安全らしいよ」ということぐらいしか伝わってこない。
ネットのコメントには「リビアの隣国なんだから危ないに決まっている」、「こんな時期にイスラムの国に渡航するなんて」といった声さえある。日本にとっては遠いアラブ。イスラム=危険という構図で片づけられでしまうことはあまりに稚拙で悲しい。アジアの国々にも違いがあるように、アラブの国々もそれぞれ違う。イラン、イラク、シリア、ヨルダン、エジプト...遠く情報の乏しい日本からは同じように語られがち。モロッコもトルコもチュニジアも同じアラブでありイスラムの国だけれど全然違う。
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アラブの優等生と言われたチュニジアも多くの闇を抱えている。インテリ層と貧困層との間には思想的にも格差があると感じる。高い失業率への不満から、若者が中心となり「アラブの春」の発端となった革命を起こしたけれど、現状は一向に改善しなかった。将来へ希望が持てない地方の若者はイスラム回帰を謳うISISの巧みなリクルートに乗せられ、多くがシリアへ渡った。その数は3000人以上とも言われ、近隣諸国の中では最多だ。政権への不満、格差への不満、一向に良くならない暮らしへの不満...そんな不満を持った者がチュニジアに帰国し、いつかこんなことが起こるのではないかと心配していた矢先の悲劇。今回のテロの背景はまだ解明されていないが、何だか嫌な予感がする。

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昨年10年ぶりに訪れてみたけれど、何だか国が荒んでいた。観光客が集まるような場所も以前のような賑わいや輝きを失い、サービスの質も低下していた。革命前の独裁政権下では言論統制が徹底され、不穏分子は徹底して排除・抑圧されていたというが、物事は統制がとれていたと感じる。人々は自由と引き換えに何を得、何を失ったのだろうか。

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チュニジアを旅行で訪れたことがある日本人に出会うと皆さん口をそろえて「美しい、素敵な国」と言う。
旅行で来るとそんな風に見えるんだー、ということが沢山あって新鮮だった(笑)

どこでもそうだと思うが、住んでみると良いことばかりでは決してない。
若くてもかなりタフな2年半だったし、何度も「こんな国大っ嫌いだ」と叫んだ。
人々はしたたかで計算高く、物事は想像の何倍以上もうまく運ばず、中流・富裕層はプライドが高く競争心が強く、協調性がない。建物も何もかもすべてが中途半端で、外側だけ見ればとても美しいけれども、中身や設備が全くなっていない。洗練という概念は存在しないのではないかとすら思える。

同じ協力隊員を除き心から打ち解けられる人は皆無で孤独だった。おかげで過度に期待しないことや冷静に物事を見る目が養われたし、海外生活に幻想を抱かないこと(笑)や、肩の力の抜くことを覚えた。それから度胸とコミュニケーション力が身についた。たまに出会う素晴らしい人、最高の受け入れ先と校長、ダンスを教えた生徒たちに救われて2年半も暮らせた。
愛着があり、大っ嫌いでもあり、忘れられない出会いと経験があり、二度と暮らす気にはならないけど、やっぱり忘れられない国。良いことも、その何倍もあった嫌なことも、今となっては懐かしく思い出される。

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かつての教え子たちは立派な若者に成長し、これから国の成長を担っていくことだろう。
彼女たちの暮らすチュニジアの未来が明るいことを心から願っている。

昔の写真を整理していたら、写真で見るととても美しく、素敵な国に見える。
綺麗事ばかりじゃなかったけれど、写真を見る限り「悪くないじゃん」と思える。
旅行で来ていたら決して見えなかったであろう現実や、リアルな人々の暮らしに触れられたこと、美しい空や海がある一方で、それと同じぐらいの闇や反吐が出そうなほど嫌な部分があることに気づき、幻想を抱かなくなったこと、揉まれて強くなれたことはやっぱり良かった。心の故郷などと言った美しいものではないが、やはり想いを馳せる地であることには変わりない。

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by mayayoga | 2015-03-21 00:06 | ◇Tunisia滞在記2002-2005 | Trackback | Comments(0)

Back to Basics

かなり更新が空いてしまいました。ついついFacebook頼りになってしまいます。年が明けてもう3月も半ばですが、今年はまたこのブログにも発信していきたいです。今までのようにとまではいかないまでも…

さて、久々にヨガに関する雑感です。
ヨガのクラスの名称って色々ですよね。流派の名前がついていたり、運動量やレベルなどがそのまま名称になっていたり。

現在私が教えるクラスは"Basic"や"アラインメント"や"Vinyasa"などなるべくシンプルで、何をするのかイメージしやすい名称にしています。(スタジオヨギーのように、スタジオによってクラス名称が決められている場合もありますが…)

BasicやBeginnerと地味な(笑)名前がついていると、物足りないんじゃないかと思い、つい派手(?)でキャッチーなネーミングのクラスに流れる人は少なくないと思います。声を大にして言いたいですが、Bのつく名前のクラスが楽チンで緩いかというと、絶対にそんなことはありません。ベーシックであればあるほど、かえってキツいです。ちゃんとやれば下手なヴィンヤサより汗だくになります。

ベーシックは「基礎の・基本の」という意味ですが、決して初心者、初級者に限定されるものではない魅力があります。ヨガの経験やレベル、流派を問わず全ての人が立ち返ることのできる基礎のクラスを教えることは、指導者として大きな喜びでもあります。

ヨガで目指すのはバランス。練習の目的はただアーサナ(ポーズ)の形をとることにあるのではなく、「どのように取り組むか」にあります。ベーシックなクラスほど基本的な立位のポーズを中心に徹底的に「取り組み方、意識の仕方」を指導します。足りない筋力は補い、硬い所はほぐし、過度な柔軟性はセーブし、バランスの取れた、怪我のない練習を目指します。地味にじっくりコツコツ…よっぽどキツいです。

どのクラスもそうですが、一つ一つの動きや呼吸を意識し、動きを単なる“ムーヴメント”ではなく、意思を持った“アクション(はたらき)”へと変えていくことを目指します。ポーズへの取り組み方が変わると、日々の生活での物事への取り組み方も変わってきます。姿勢が良くなると、メンタルにも良い影響が出てきます。身体のアラインメントを整えることは、心身ともにブレない軸を作ることでもあるのです。

基礎をしっかりと習得することが上達への近道にもなることは言うまでもありません。基礎をみっちり学ぶ、洒落っ気のないネーミングのクラス(笑)、街なかにひっそりと昔からあるヨガスタジオの地味なクラス、時々受けてみて下さい。できていると思っていたことすらできていない!なんてことに気がついてハッとするかもしれませんよ。でも良いのです。いつでもタダーサナから始めれば良いのです。基本のポーズはいつでも素晴らしい包容力で待っていてくれますから。
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by mayayoga | 2015-03-13 15:32 | ◇Yogaについてのあれこれ | Trackback | Comments(0)

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